今回は閉校した前沢小学校を１日だけ開放しました。

前沢小学校は閉校して４年経ち、その間一般の方に開放されることはありませんでした。
しかし今年になり、「ふるさと黒部つむぐプロジェクト」が発足。ふるさとの４題目を作るにあたり、地域への思いを考えていると小学校というのがいかに地域の歴史や文化の拠点になっていたのかを改めて確認しました。そこで閉校した学校を１日だけでも見てもらえたらと思い、１日開放を行いました。

当日準備のため早めに小学校に行くと、天気はあいにくの曇り…雨が降っていないだけマシかと思いながら校旗を掲げました。４年ぶりに校旗が目の前ではためいているこの瞬間は得も言われぬ気持ちになりました。

さて、スタッフさんと合流して打ち合わせ。もう少しで始まるけど、誰も来校者がいない…（え、もしかしてみんなあまり興味のないイベントだった？）と不安になりつつ開校時間を迎えました。すると、駐車場にひっきりなしに車が来るではないですか！？駐車場がどんどん埋まっていきます。（よかったぁ…）と胸をなでおろしたのも束の間、今度はスタッフとして校舎内を見回ります。準備の時には静かだった校舎にたくさんの声が響きます。「懐かしい！」「久しぶり！元気にしてた？」など校舎を懐かしむ声や久しぶりの再会に喜ぶ声などがあちこちに聞こえました。来校者を見てみると子どもがすごく多いことに驚きました。当時の在校生や卒業生が遊びに来てくれたみたいでとても嬉しい事です。すると、みるみるうちに空が晴れていくではないですか！海を見れば富山湾、山を見れば立山連峰が美しい姿を見せてくれました。演出家でもいるのかな？

大きな問題もなく気が付けば下校の時間…。片付けをしながら校舎の戸締りをします。思えば最初は校舎内の空気もよどんでいて、換気するところから始まったなぁと思いました。埃もいっぱいだったし、いろんなものが乱雑に置かれていました。そこからこの日を迎えれるとは感無量です。
時が止まっていた校舎に新しい思い出が出来て、閉校してからもやれることはあるんだと地域の人や関係してくれた人に感じてもらえたらと思います。