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【東布施】福平開拓の田んぼの水源を追う!!

2019/05/27 つぶやき

黒部市の中山間地を抱える東布施。
一本道で海にも行け、地区内は田園風景、
山には棚田や山の恵み、きれいな風景が広がります。
東布施の平地の田植え棚田と東布施と富山湾

東布施でも準高冷地に位置する知る人ぞ知る福平開拓、そして田んぼとため池。
福平開拓の田植え開拓のため池
標高390mあるここでの稲作は水の確保が大変。
今年は雨も少なく本当に水を大事にされています。

『その「ため池」の水源はどこだ?』

今回農家さんに連れて行ってもらいました。
スパイク長靴を借り、ため池から林道を通り車で約20分。
少し開けたところで駐車。お隣魚津市の山だそうです。

険しい道の始まり

ここからどこ行くの?と思った矢先、農家さんが木々の中に入って行かれました。
そこから10分とちょっと、道じゃないような道を歩いていきます。

倒木もあります 急こう配
急こう配を登ったり、落ちたらただごとでは済まないようなところを歩いていきます。

右側にはパイプが埋められている ようやく沢へ
すると水の音、沢がありました。標高は530mほどだそう。

フィルタ部位に落ち葉が詰まる
フィルタの役目をする金網には落ち葉などが詰まります。きれいにします。

パイプ上部に穴を設けて取水しやすく
沢の水の取水パイプの上部には穴が開けられ、少しでも多くの水がため池に行くように工夫されています。

水の合流点 重要な沢の水
恵みの雨ですが、大雨が降ると今度は取水口が荒れたりし、復旧も必要になります。

一服
40年以上前に水を確保するため手作業で堀り、ソリのような物に土を載せては
パイプを設置して埋めていったたそうです。コンクリートは担いで現地で固める。
そんな苦労の末、米を作ることができ生活が出来てきたと考えると、
条件不利である中山間を守ってきた先人の苦労とそれを受け継ぐ今の農家さんに脱帽です。

用水の水をためるための土
用水のとなりにある土嚢は用水に流れる雨水を貯めるためのものです。
用水も貯水として利用されています。