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黒部を根っこから好きになってもらおう!

2025/12/19 つぶやき

 地域おこし協力隊の加藤です。

 今月18日、富山県立桜井高校の1年生5人が校外学習で、くろべ市民交流センター あおーよを訪ねてきました。校外学習のテーマは「僕たちが考える黒部市移住・観光ツアー」。

 黒部を深く知る体験、身近に感じられる体験を通して、根っこから黒部を好きになってもらおうと、市の職員、そして地域おこし協力隊と意見交換を行いました。「黒部を根っこから好きになる」という視点、非常に的を射ていると思いませんか?未来を担う高校生から、こんな言葉が出てくるなんて、大人として大変頼もしく感じました。

 生徒たちは、宇奈月温泉といった観光スポット以外に、生地の清水やくろべ牧場、KOKOくろべなど、黒部市民も日常で訪れるところを巡ったほうが黒部市の魅力が伝わるのではないか、その魅力を知ってもらって、市内の空き家を活用した宿泊を通して街に活気を取り戻したいと、熱意を伝えてくれました。

 これに対して市の職員から空き家の宿泊について、オーナーの理解や安全面・法律面などのクリアすべき問題、清掃・備品管理など全ての経費を積み上げ、納得感のある価格を提示できるかといった実務的な課題が提示されました。神奈川県から黒部市に移住してきた私からは「みなさんが大学進学で都会に行くと、ふるさとがあることを羨ましがられると思う。それをヒントに黒部の好きなところを見つけておいて欲しい」とアドバイスを送りました。

 質疑応答では、生徒から「大人は1泊2日の旅行にいくら出せるか」という鋭い質問も出ました。市の職員は「まずはターゲット層である子育て世代の金銭感覚を想定することと、みなさんのご両親に意見を聞くなどして調査してみては」と助言しました。

 黒部市の魅力を点から線に繋げたいという生徒の提案に、「一緒にできることがあれば心から応援したい」と応じて、具体的で熱気あふれる議論となりました。

 次世代を担う若者たちが、黒部に移住者を増やすためにはどうしたらいいか、真剣に知恵を絞ってくれている姿がとても心強く感じました。彼らが伝えたいと願うのは、ガイドブックには載っていない「日常の黒部」です。この街の本当の豊かさや温かな出会いに、ぜひ一度触れてみませんか?皆さんと黒部で繋がることができる日を、高校生たちと共に心よりお待ちしています。